読んでくださったたくさんの方が、感動、共感してくださった
「ありがトン」ものがたり。
このたび、正式に原作を公開させて頂きます。
出版して、このものがたりが本当に必要なひとのもとに
届けられるために、1,000人の感想をお受けしています。

ぼく、さわとん。
ぼくはね、ちいさいころ、おかあさんがだいすきだったんだ。
だって、おかあさん、とってもやさしいんだもん。
おかあさんは、ぼくのすきなもの、なんでもかってくれたんだよ。
がっこうのしゅくだいも、いつもいっしょにやってくれたんだ。
でもね、おかあさんのそばをはなれると、はずかしがりやだったの。
がっこうでは、ぼく、ほかのみんなよりもちいさかったし。
しゃべるのも、へただったし。
だから、じぶんのことも、あんまりすきじゃなかったんだ。
こたえがわかっていても、したむいてばっかり。
あまりめだたないで、ふつうでいるのがいちばん、っておもってたんだ。
それでも、べんきょうは、がんばっていたんだよ。
ほかのみんなより、テストのてんすうはよかったもん。
テストのてんすうがあがると、せんせいもおかあさんもほめてくれて、
うれしかったんだ。
それでね、あたまがいいぶたさんだいがくにごうかくしたんだよ。
すこしずつ、じぶんのこともすきになってきたんだ。
ほかのみんなより、ぼくはあたまがいいんだっておもって、きもちよかったの。
ともだちもすこしずつふえていったよ。
もうおかあさんなんて、いなくってもだいじょうぶ。
それでね、こんどは、おかねをたくさんもらえるかいしゃでおしごとをはじめたの。
「えらくなって、しゃちょうさんになって、おかねいっぱいもらっちゃうぞ」
「それで、まいにち、おいしいものたらふくたべるぞ」っておもってた。
そしたらね、かいしゃにいるみんなは、みんなぼくよりあたまがよかったんだ。
いっくらがんばっても、ひとりでべんきょうしても、おいつかない。
あさもよるもしごとしたんだよ。
でもね、だめだったんだ。
また、じぶんのことがきらいになってきちゃった。
「ぼく、ほんとうは、あたまなんてよくないんだ」
「ぼくがいるから、みんなにめいわくかけちゃってるよ」
「ぼく、いいところなんてないんじゃないかな」
「ぼく、もう、このかいしゃにはいられないよ」
「このきもち、もうだれにもいえないな」
「だれも、わかってくれないだろうなぁ」
それで、かいしゃ、やめちゃった。
なんにもやるきがなくなっちゃって、ずっといえで、ごろごろしてたんだ。
ぼーっと、てんじょうばっかりながめてた。
「じぶんなんか、だいっきらい」
まいにち、いえのなかでないてたんだ。
そしたらね、きゅうにおなかがいたくなったの。
「いたいよぉ、うごけないよぉ」
しらべてみたらね、ぼくのおなかに、わるいむしがたくさんいたんだ。
おなかがいたくって、ごはんもたべられなくなっちゃった。
ものすごく、やせちゃった。
ふつうにものがたべられないって、つらいんだね。
くすりをつかったけど、わるいむしはいなくならなかったんだ。
けっきょくね、わるいむしをとるために、からだのいちぶをきりとったの。
ほかのみんながもっている「ホルモン」っていうのが、なくなっちゃった。
わるいむしはいなくなったけど、くるしかったよぉ。
ふつうのぶたさんのからだじゃないんだもん。
すぐにおといれにいきたくなって、よるもねられなかったんだ。
すぐにおといれにいきたくなって、そとにもでられなかったよ。
もう、くるしすぎてなみだもでなかったよ。
あるひ、おいしゃさんにいくためにでんしゃにのったの。
ぼく、やせててふらふらだったから、すわたってた。
そしたらね、こしのまがったおばあちゃんぶたが、めのまえにたったんだ。
おばあちゃんにせきをゆずってあげなくっちゃ。
でも、からだはふらふらだよ。このまんま、ねたふりをしてすわっていようかな。
まよったんだけどね、
がんばって「どうぞ」ってせきをゆずってあげたんだ。
そしたらね、おばあちゃん、えがおで、
「ありがトン」
っていってくれた。
うれしかったな。
そしたらね、おばあちゃん、なんどもなんどもぼくをみて、
「ありがトン」
「ありがトン」
「ありがトン」って、
30かいいじょうもいってくれたんだよ。
ぼくね、もうふつうのからだじゃないから、
ぶたさんしっかくだっておもっていたんだ。
でもね、おばあちゃん、こんなぼくにも
「ありがトン」ってなんどもいってくれたんだ。
それで、こんなぼくでも、よろこんでくれるぶたさんがいるんだっておもったんだ。
ふつうじゃなくっても、このまんまでいいんだっておもったんだ。
そしたらね、きゅうにらくになったんだ。
こころがかるくなったんだ。
したばっかりむいてたのに、まえをむけるようになったんだ。
まわりのぶたさんたち、おとうさん、おかあさん、いもうと、ともだち、せんせい、
たくさんのぶたさんたちが、ぼくをたすけてくれてたことがやっとわかったんだ。
あたまがいいとおもってたときは、じぶんがえらいとおもって、
まわりのことなんてちゃんとみえてなかったんだ。
やっとね、みんなのことがすきになったんだ。
じぶんのことも、すきになったんだ。
それでね、ぼくも、まわりのぶたたちに「ありがトン」って、いいはじめたんだ。
「まさとん、ありがトン」
「ひろとん、ありがトン」って。
そしたらね、みんなえがおになっていったんだ。
ぼく、はなすのへただけど、「ありがトン」っていうだけで、
みんなよろこんでくれるんだってわかったんだ。
それから、たっくさんのぶたさんに「ありがトン」っていったんだよ。
みんながえがおになると、ぼくもうれしいからえがおになるんだ。
いつのまにか、ぼくが「ありがトン」っていわなくっても
みんなが「ありがトン」っていいあうようになったんだよ。
そしてね、ぼくのこどもがうまれたの。
なまえは、ちょこっとん。
じぶんのことをすきじゃなくっても、ふつうじゃないことがおこっても、
ちょこっとずつ、ちょこっとずつ、おおきくなってほしいなっておもったんだ。
ちょこっとんも、おおきくなったら「ありがトン」っていってくれるかな。
ちょこっとん、うまれてきてくれて「ありがトン」
おかあさん、ぼくのことをうんでくれて「ありがトン」
みんな、ぼくのはなしをきいてくれて、
「ありがトン」
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読んでくださって、本当にありがとうございます。
私の夢は、このものがたりが出版されて、ほんとうに必要と
している人のもとへ届けられることです。
出版のためにも、1,000人の方々に、読んで頂いた感想を
頂きたいと思っています。来年1月中を目途にしています。
多くの方々の声を頂いた上で、出版したいと思っています。
出版は、自分の中で2009年6月20日と決めています。
おひとりおひとりの感想が力となります。
感想は、info◎sawaton.com までお寄せ下さい。
(スパム防止のため、◎を@にしてお送りください)
お名前、ハンドルネーム、職業、年齢を書ける範囲で書いて頂いた上で、感想、特にこころに残ったところを教えて頂ければ嬉しいです。
(感想及びお名前は、許可なくHP上などには掲載しません)
例)30代女性、専業主婦、Tさん(実際に頂いた感想で、掲載許可も頂いています)
「私も、会社に行きづらくなったことがあるので、さわとんが自信を失っていく姿と自分が照らし合わされて、心に響きました。
おばあちゃんのところでは、号泣してしまいました」
みなさんひとりひとりの感想が、出版への懸け橋となります。出版されれば、本当に必要と思っている人に届けられるようになります。ひとりじゃないって感じられる人が増えていきます。
あなたも、1,000人のひとりになっていただけませんか。
よろしくお願いします。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。
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